少し変わった形の青春アニメ「宇宙よりも遠い世界」は見ることをおすすめしたい

2018冬、ゆるゆるキャンプしている女子高生達の姿を見てアニメ好きの人達が新たな趣味を持ち始めていく、さながら進化の過程に立ち会っているのではないかという気持ちも少し持ちつつ、視聴していた筆者も友人とモンベルとかのアウトドアのグッズ見に行ってました。

 

 


さて、時を同じく2018年冬に放送していた「宇宙(そら)よりも遠い場所」(以下「よりもい」)というアニメはご存知ですか?

yorimoi.com

 

ものすごーく端的に言うと「女子高生が南極を目指すために頑張る」アニメです。

今すっごい端的に言ってるけどネタバレしない程度にこれから筆者の中ではすごい熱量で伝えようとしたいけど、いかんせん語彙力の少なさや説明の下手な部分があって伝わらないことだらけだと思います。

いやもう最悪ここでこの記事読むのやめて今から上のURLクリックして公式サイトのON AIRの欄から配信サイト一覧のどこかに契約してアニメを見てほしい。

 例えば、『何かに挑戦したいけど踏み出せない』とか、『青春時代に何かやり残したことがある』とかそういう人おすすめ!

・・・いや、いいやもうやっぱりみんなとにかく見て!!!

 

 

 

「よりもい」の簡易的なあらすじ

高校生活に入ったら何かをしようと思っていたのに何もできないまま高2になった玉木マリ(通称:キマリ)はあることをきっかけに南極を目指す同い年の小淵沢報瀬と出会う。

彼女の南極に行きたいというあきらめない気持ちに心を動かされたキマリは共に南極を目指すことに。

そこからさらにキマリのバイト先の先輩である三宅日向、現役女子高生の女優の白石結月の二人を加えて4人が様々な思いを胸に南極を目指すお話。

 

 

 


筆者はペンギンがとてもとても大好きでOPにペンギン出た瞬間に「あっこれ絶対見るアニメだ。OPだけでも見る価値ある。確定だ。」って夜中に興奮しながら口走ってました。

だってペンギン好きだから、もし話自体は面白くなくてもある程度は見ようと考えてたんですよ。(結構安直な理由で視聴開始)

でも1、2話見た感想が「女子高生達って本当にここからどうやって行くのだろうか」って興味が出た終わり方だったんですよ。そこからは次の話は、次の話はまだか、と待ち遠しい気分に。こういう感覚ってけものフレンズの中盤から終盤以来の感覚で胸が踊ってました。

(ペンギン好きの視点からすると非常にペンギンの鳴き声似てます。いや、誰が声監修したんだ、ほんとに・・・)

 少し真面目にこのアニメの踏み込んだ話をするとこの4人の主人公たちって学生の特有的な悩みの描写もありますけど、個々の悩みや葛藤が濃く出てくる場面がいくつもあります。そういった悩みプラス、「みんなで南極行く」ってそれはそれは簡単な話なわけではないからいろんな障害が次から出てくる、出てくる。

様々な問題をどう乗り越えていくのか、南極という場所にこだわったからこそ彼女達が少しずつ成長していく姿が見えてきてちょっと目元がウルっとくる。

あと挿入歌がいくつかあって入るタイミングが非常にいい。場面転換に合わせたり、その話の意図に合わせたような曲をいくつも準備していてそれでまた話に勢いがついた感じになってる。

 

 

ほんのちょっとだけネタバレにはなっちゃいますけど、話が進むにつれ、4人は念願の南極に到着をします。

南極に到着したというのがゴールではなくて目的を達成したその後からどうするのか、どういったことが話として進んでいくのかその部分には視聴中に非常に惹かれる部分がありました。

南極での生活のリアリティを残しながらもコミカルに表現していて、辛い部分なんかよりも楽しい部分がよくわかる。重く感じる部分も中和されて見やすい。

そういった中で話は個人の話に進みながらもこれまでにあった伏線を回収しつつ、彼女達が南極という土地で知る世界、その中から答えを見出していく姿にはもうボロボロ泣きました。

話によってフォーカスしている人はそれなりに決まっているけど、その周りにいる友達の姿を見ていると周りの環境が変わることで人が変化していくというのはこういうことって感じさせられます。

4人の主人公が自分のためでなく、一緒に南極を目指した友達のために奔走する姿には、すごく羨ましい関係にも見えてきちゃいます。

 

 

 最終回目前、「彼女達の姿をもっと見ていたい」、「2クールあればよかった」って感想をちらほら目にしました。

その気持ちはすごくわかる!でもこの1クールという密度だからこそ彼女達の葛藤や気持ちの動きがより凝縮して僕たちの心を掴んでくれた。

筆者は最終回の4人の姿を見て、涙でいっぱいにしてティッシュ片手に見てましたけど、彼女達らしさがあるいい終わり方でただただありがとうという気持ちしかなかった。

この作品に出会えてよかったです。本当にありがとう。観たみんなBD買おうね!!!