人の名前が難読になったのが悪いのか、自分の覚えなさがいけないのか
人の名前を覚えることができない。
中学生時代に読んだ西尾維新の戯言シリーズの主人公いーちゃんは記憶力が悪くて人の名前とかなんたらとか見てた私は
「はー!かっこよくない?こんなことさらっと言えるなんて!!!」
みたいもうどう考えても患わっている。いや恥ずかしいから香ばしさがあることにしておこう。
けど、いざ記憶力(?)がないとなると実生活で非常に困っている。
頭の中では名前に興味がないという認識に近い。
自分の数少ない友人とかの顔見てもフルネームで呼ぶのは至難の業。
卒業アルバムの写真だけスライドショーで見せられたら正答率20%いけば御の字かもしれない。
中学の時にチャット廃人になった時にはハンドルネームの英数字の羅列はわりと覚えれるようになった。
代わりに自分の名前に違和感を持ち始めたことが原因の一つかもしれない。
今でいうキラキラネームなのもあると思う。
そういう名前だから別に他の変な名前見てもすごいのがある。面白いなって思うけどよっぽどじゃない限りは覚えれない。
すごく覚えてもらえるのは嬉しい。けど、背中の辺りがなぜかムズムズする。
それだから自分の名前に対しての意味とか価値に関してはそうでもない。
アマゾンのコンビニ受取だったり、重要な書類にサインする時のフルネームで書く時には自分の名前すらやや危ういから戸惑う時だってある。
名前を覚えれないことに苦しみを感じたのは新卒で勤めた職場だった。
職業柄、とにかく毎日いろんな人が来る会社だった。
しかもその中でお偉いさんが多くて、「いつもお世話になっております、〇〇様」みたいな挨拶をしないといけない。
だから適度に耳打ちしてもらったり、カメラで見かけた人の顔はあれだよ、それだよと教えてもらって覚えようとした。
結果、退職までに覚えたのは多分4割くらいは覚えていた。お給料もらってるわけだからちゃんとしなきゃと頑張った。大健闘である。
だけど、分からない時だってくる。どうにか名前を呼ぶのを先延ばし、誤魔化したり、頑張って引き出して名前を聞き出すという姑息な手段を得た。
人間はどうにかしなきゃいけない時は成長できるもんだと感心した。しかし、わりと上司には怒られっぱなしだった。
怒られて悔しくて覚えてやるにはならなかった。ひねくれた人間である。心が折れていった。
とりあえずこの名前の覚えのなさはわりと諦めている。それっぽい応対技術は上がったからどうにかなる。わりとそこまでいくのが大変だけど。
あと、自分の名前がキラキラネームだと思っても自分はいい名前だと思っているので、すごい名前の人達、自分自身を好きになってほしい。
とかいいつつmofuranって名前のほうが気にいってる。
あとむやみに変な人に憧れたりしないでほしい。
いざ自分がそれに近いものになったらつらいことが多くて生きることが困難に感じるから、まともな偉人に憧れていたほうがいい。
太宰とかじゃなく、学が浅いのと名前覚えれないから誰かわかんないけど、誰かだ。