旅行先のお土産を職場に持っていく優しさはそこまでいるのか

職場では旅好きが多く、よくお土産を持ってきてくれる優しい方々がいる。

みんな最初はお土産を個々に持ってきて「これ○○に行ってきたのでよかったらどうぞ!」と丁寧に渡すという真面目なことをしていた。

けど、みんな回数が多いせいか、何回もするのは効率的によくないと思ったのだろう。

いつの間にか休憩室に付箋に「お土産です!みんなで食べてください!」みたいなこと書いて置くようになった。

そこから次第にエスカレートして謎の小さなホワイトボードを併設されるスペースが出来上がる。

休憩室でプチ物産展が始まっている。

・・・こうして職場内でのお土産大会の戦いの火蓋が静かに切られた。

 

お土産が増えると出てくるのが人気度だ。

そりゃ有名なお菓子だったり、美味しそうなものはすぐなくなるのもある。

頑張って買ってきてくれたのはいいが量が多かったり、ちょっとみんなの好みが合わないものだと残る。

しかも、なんかホワイトボードに「〇〇より」とお名前が大体書いてある。

そういうとこ、みんな真面目。

 

お土産を頂く立場側としては、名前があるとより圧を感じる。

持ってきた人と休憩室が被ってしまうと「これ食べました?」とか言われる。

正直言うと私はそこまで食べたいものがない。

あと、お土産って大体カロリー高いイメージで太るからやんわり断りたい。

だからうまく「旅行楽しかった?」みたいな話で避けようとする。数分後にはいつの間にか口の中は甘い、お弁当以外の食べ物を咀嚼している。

イエスマンって悲しいね。

別に早くなくなるのがステータスではない。というかもうそんな小競り合いするくらいなら買ってこないほうがいい。

気持ちだけでいいじゃない。

「時間なかったから買えなかったです~ごめんなさい!」みたいな適当な言い訳してくれたほうがいい。

旅行がとにかく楽しくて買う時間も忘れちゃうくらいなら、とてもいい旅行だったという土産話だけ広げたら済む。

けど、インスタに上げた写真を自慢すると誰と行ってきた?みたいな映えや婚期といった複合系の殴り合いに発展するから上澄みの綺麗な話だけで十分。

というわけで、土産話を聞いてる私の顔を見てほしい。もうお腹いっぱいそうな顔(の演技)してない?

うん、手元に持ってきた大きな箱の封を開けないで??

 

なぜか休憩時間でも蹴落とし合いが小さなスペースで起きていると思うとゾッとする。

でも、余ったりしてるとなぜか胸が痛くなる。なぜか食べちゃう。お人好しである。

減量スピードが落ちる、落ちる。

 

私はインドア派なので、そんなに出かけたくない。

理由はというとお土産貰ったからまたお礼にお土産もらったりと永久機関が完成してしまう気がする。

だから、お土産はあんまり買っていかない。

しかし、まだ入社したての時代は気を遣わなくてはいけないと関東から出張帰りで関西に戻る時に『さすがにお土産買おう』と心理が働いた。

種類が多くて優柔不断な自分ではなかなか決めることができそうになく悩みに悩んだ。

もう考えが一周回ってシンプルに「ただ自分が食べたい」ということで、新幹線を降りた先の大阪駅で八つ橋のお土産買って渡しました。

出張要素皆無。

(※ちなみに八つ橋の皮だけで売ってるが好き。美味。)